13th Note (4) サンドイッチとビバップ【電子書籍】[ 大江 千里 ]
<p>デリでサンドイッチを頼むとき、アメリカ人は徹底的にカスタマイズする。
パンはホットドッグ、トマトスライスは2枚、オニオンとピクルスは抜いて、ケチャップなしでマヨネーズを少々。
それは大学のカリキュラムについても同じ。
ジーンペルラ、デイヴグラッサー、バリーハリス、裕太。
NYのジャズ大学で上級生になった千里(50)に新しい出会いが訪れる。
第4弾はビバップ・ストーリー!【読了時間 約30分】「NYに来たばかりの頃、近所の和食屋さんでバリーハリス(ビバップの巨匠)に遭遇しているのだ。
僕が必死にその日に勉強したノートを広げて復習をしていたら、隣に座った氏が『きみはジャズを学んでいるの? 先生は誰なの?』って聞いてきた。
すぐにその人が誰かは僕にもわかったので緊張しながら、『ニュースクールでまだ基礎クラスをやっているのです』 とだけ返したら、『そう。
あそこはジャズしか教えないいい学校だ。
ジュニアマンスとか本物のミュージシャンが教えている。
やめなさんなよ。
続けなさいよ。
ビバップは楽しいよ。
今度暇があったら家にも習いに来なさい。
じゃあ、頑張って』僕はもう全身がカチカチになり直立不動で『ありがとうございます!』とその場をあとにした」ーー本文より。
大江千里■1960年9月6日大阪生まれ。
1983年デビュー。
2008年、ジャズピアニストを目指し愛犬と共にNYへ。
ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。
東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。
現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。
NYジャズ留学の前半を綴った『9 th Note』12冊、日本家屋体験エッセイ『僕の家』4冊を配信中。
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